キャサリン
『キャサリン』は2011年2月17日にPS3,XBOX360用ゲームソフトとして発売された作品。キャサリンの開発はペルソナ3以降のペルソナシリーズを手掛けたチームが開発しました。アドベンチャーパートとパズルパートを繰り返す作品で、ペルソナのダンジョン攻略の部分をパズルパートに置き換えたような作風です。
追加要素盛り沢山の完全版『キャサリン・フルボディ』
開発は「スタジオ・ゼロ」
『キャサリン・フルボディ』の開発はスタジオ・ゼロが行います。スタジオ・ゼロとは2016年にペルソナシリーズやキャサリンのプロデューサーを務めた橋野桂氏を筆頭に発足したアトラスの社内スタジオ。
スタジオ・ゼロが発足した理由は、「メガテン」でもなく「ペルソナ」でもないアトラスの新たな王道ファンタジーを作り出す、というものでした。が、今回でてきたのは新たな王道ファンタジーを作るプロジェクト「PROJECT Re FANTASY」とは関係のない『キャサリン・フルボディ』でした。その点について公式サイトでは以下のように語っています。
まさかの『キャサリン』の新作発表、如何だったでしょうか? ところで、ファンタジーRPGを開発中のスタジオ・ゼロのはずですが、『キャサリン』はジャンルも世界観もぜんぜん違うだろ、という突っ込みもあったかもしれません。しかし、元々の『キャサリン』は「こんなゲームがあっても、楽しいでしょう?」という、我々らしい提案をするために作った作品であり、そのコンセプトを、今の時代にあわせ、更新しようというのが『キャサリン・フルボディ』の試みです。そして、一見、無関係に見えるファンタジーRPGも、「こんな王道があっても、楽しいでしょう?」という、RPGのこれからを探る、多様性の切り口として、実は一緒の取り組みだと思っており、だからこそ『キャサリン』の最新コンセプトを、スタジオ・ゼロの最初のリリース予定作品として、発表させてもらいました。
もっともらしい説明のようでもありますが、実際のところは「PROJECT Re FANTASY」が想定よりも開発に時間がかかりそうで、企業である以上なんらかの成果を上げなければならず、つなぎの作品として『キャサリン・フルボディ』を開発、といった形であるのかと思われます。「PROJECT Re FANTASY」も同時進行で順調に進んでいるが人手が足りないようです。
追加要素を加え”問題作”が”大問題作”へ進化!
『キャサリン・フルボディ』はただのリマスター作品ではありません。多くの追加要素を加えてシナリオや演出を大幅強化。既に『キャサリン』をプレイ済の方でも楽しめそうな作品となっています。
追加キャラクター『リン』
本作は主人公である男性「ヴィンセント」が2人の「キャサリン」という女性との三角関係を描いていましたが『キャサリン・フルボディ』では更に3人目となるキャサリンが追加。
それが上のスクリーンショットに映るピンクのボブヘアーの女性。でもこの女性だけは名前がキャサリンではなく”リン”となっています。声は平野綾氏が担当。そして今回のトレーラーでも気になる点が。
リンと一夜を過ごしたヴィンセントと思われるシーン。裸のリンを目にしたヴィンセントは・・・。
この表情である。あごが外れるほど驚いていますが、ヴィンセントは1人目のキャサリンとは恋人関係であり同棲もしています。女性の裸をみただけで、ここまで驚くでしょうか?まさかリンは”男の娘”なのか。だからキャサリンではなく名前がリンなのでしょうか。これは勝手な憶測ですので真に受けないで下さいね。
2人のキャサリンにも追加シナリオとエンディング
新たにリンが登場したことにより三角関係は四角関係となり、それに伴ってシナリオも追加されます。リンの絡むシナリオ以外でも2人のキャサリンには追加シナリオと追加エンディングが用意されるとのこと。更に大量のセクシーイベントの追加も!
パズルパートは難易度追加で遊びやすく。新モードも
『キャサリン』はパズルパートの難易度が高く、パズルが苦手な人にはハードルの高い作品でした。そこで『キャサリン・フルボディ』では間口を広げ、誰でもエンディングまで攻略できるように難易度が幅広く用意される予定。
『キャサリン』には無かった周囲に石を作る要素や、新モードも用意されるようです。新モードと旧モードはいつでも切り替え可能。
パズルはオンライン対戦可能に
対戦機能は海外では予想を超える反響があったようで、『キャサリン・フルボディ』ではオンライン対戦機能が追加されます。パズル好きや対戦好きな方はこれで思う存分パズルを楽しめます。
発売時期
トレーラーの中で「NEXT WINTER」の文字が出ているので、発売は2019年冬となります。まだ1年先となりますね。開発状況は現在50%程度のようですので期待して待ちましょう。
スクリーンショット
『キャサリン・フルボディ』プロモ―ション映像
副島成記氏によるキャラクターメイキング映像
副島成記氏
副島成記(そえじま しげのり)氏は、ペルソナ3~5やステラデウスのキャラクターデザインを手掛けてきたイラストレーター・グラフィックデザイナー。ペルソナのヒットにより一躍アトラスの看板絵師の一人となった印象が強いですね。
それまでのアトラスといえば女神転生の金子一馬氏のイメージが強かったですから、アトラスの転換点を作った重要なキーマンと言えるでしょう。
『キャサリン・フルボディ』でも引き続きキャラクターデザインを手掛ける副島氏が発表記念として毎度恒例のメイキング映像を公開してくたのでご紹介。
スクリーンショット
つづきは動画でどうぞ。
イラストメイキング by 副島成記
壁紙配信中!
今回のメイキング映像で副島氏が描いた3人のキャサリンの絵をstudio zero公式サイトで壁紙として配信しています。ダウンロードはこちらから。