日本時間2021年10月19日にAppleがスペシャルイベント「Unleashed.」を開催し、Home Pod miniの新カラー、AirPod(第3世代)とMacBook Pro(2021)を発表しました。そして、新しいチップ「M1 Pro」と「M1 Max」も発表し、MacBook Pro(2021)に搭載していると述べました!MacBook Pro(2021)は16インチと14インチのモデルがあり、どのモデルも「M1 Max」搭載に変更可能であり、「M1 Max」の性能は「M1」(前のモデル)の3倍以上のGPUスコアを取得しています。新型MacBook Proがどのように変わったのか紹介していきますので、本記事が機種選びの参考になれたら、幸いです。
新しいM1チップ、「M1 Pro」と「M1 Max」
スペシャルイベント「Unleashed.」で一番注目を集めたのが、新しいM1チップです。Appleはこの新しいM1チップ「M1 Pro」と「M1 Max」の発表に世界で最もパワフルなチップを開発したと述べ、「M1 Max」は前のモデルで搭載している「M1」の3倍以上のGPU性能で、素晴らしいチップだと強調していました。
先週GeekbenchのCPUベンチマークスコアでの、MacBook Pro 16インチ(10コアCPU、64GB RAM、32コアGPU)M1 Maxのシングルコアスコアは1,738とマルチコアスコアは12,447で、GPUベンチマークスコアでのMetalスコアは68,870とOpenCLスコアが60,617です。従来モデルの「M1」(8コアCPU、16GB RAM、8コアGPU)のスコアは、シングルコアスコアが1,705とマルチコアスコアは7,382で、GPUベンチマークスコアでのMetalスコアは21,522とOpenCLスコアが18,880です。
従来モデルの「M1」と「M1 Max」を比較したら、シングルコアスコアはほぼ同じで、マルチコアスコアは1,7倍ぐらいです。「M1 Max」のCPU性能はIntel Core i7-11800Hを軽く超えるスコアですね。
そして、GPUベンチマークスコアがスペシャルイベントで発表された通りのすごい差で、MetalスコアとOpenCLスコアが驚きの約3,2倍でした。「M1 Max」のGPU性能は劇的に向上し、Intel世代で一番速い16インチMacBook Pro(Radeon Pro 5600M)の42,510スコア(8GB HBM2メモリ)を62%も上回りました。さらに、ソニーのコンソールゲーム機PS5(プレイステーション5)よりも、最上位の「M1 Max」のほうが優れたグラフィックパフォーマンスを実現できる可能性が発表されています。
ノッチの評価
デザインで一番変わったのが、Webカメラが埋め込まれたノッチを搭載していることです。
前モデルより24%減少した狭額ベゼルにノッチを採用したことで、ディスプレイ表示領域が拡大され、16インチモデルでは3,456 x 2,234ピクセル標準解像度254ppiの16.2インチディスプレイ、14インチモデルでは3,024 x 1,964ピクセル標準解像度254ppiの14.2インチが実現されました。ディスプレイはミニLEDテクノロジーが採用されている「Liquid Retina XDRディスプレイ」です。
メニューバーが画面上部に固定表示されているMacならではのアプローチだが、評価はあまり良くなく、ノッチがないときと同じようにメニューが表示されたり(丁度ノッチがある場所)、よく見えない部分が存在している感じがわかりますね。さらに、フルスクリーンでのゲームプレイには、ノッチとプレイ情報が被ってしまい、インジケーターなどが見えなくなるということがありました。スマホで慣れているノッチでも、ノートパソコンを実際に使用するときはノッチの存在に結構違和感を感じますね。
こういった問題を「解決する」、とまでは言えないが、その対応として、Appleは新型MacBook Proにはノッチ非表示モード(互換モードみたいな機能)が搭載されていると述べました。仮想ベゼルを作り、ノッチの存在を隠してくれる機能ですね。その機能を使ってアプリを起動すには、アプリケーションフォルダにあるアプリアイコンを右クリックし、メニューから「情報を見る」へ進んで、「内蔵カメラの下に合わせる」オプションを選択してください。そしたら、そのアプリでもノッチ非表示モードが利用可能になります。
新型MacbookProは以前のモデルと何が違う?
新型MacbookProは、2016年モデル以来のデザインに大きな変更をもたらしました。さらに、Apple独自チップの「M1 Pro」と「M1 Max」が搭載されており、2020年モデルにリリースされたM1よりも高いパフォーマンスを達成しています。ノートパソコン本体には3つのThunderbolt4ポート(USB-Cポート)、HDMIポート、およびSDXCカードスロットを備えていることです。Thunderbolt4ポートは充電、DisplayPort、Thunderbolt 4(最大40Gb/s)とUSB 4(最大40Gb/s)に対応しています。今回のモデルと以前のモデルが異なるもう2つの点が、カメラとマイクを含む画面のノッチと、ミニLEDテクノロジー使用のリフレッシュレート120 Hz可能なディスプレイです。また、iPhone 13と同く、ProMotion機能も備えていて、実行中のタスクに応じてリフレッシュレートを、その機能が調整してくれます。
スペック
14インチ | 16インチ | |
SoC | 8コアCPUと14コアGPU搭載M1 Pro 10コアCPUと14コアGPU搭載M1 Pro 10コアCPUと16コアGPU搭載M1 Pro 10コアCPUと24コアGPU搭載M1 Max 10コアCPUと32コアGPU搭載M1 Max | 10コアCPUと16コアGPU搭載M1 Pro 10コアCPUと24コアGPU搭載M1 Max 10コアCPUと32コアGPU搭載M1 Max |
メモリ | M1 Pro:16GBと32GB M1 Max:16GB,32GBと64GB | M1 Pro:16GBと32GB M1 Max:16GB,32GBと64GB |
ストレージPCIe SSD | M1 Pro:512G,B1TB,2TB,4TBと8TB M1 Max:1TB,2TB,4TBと8TB | M1 Pro:512G,B1TB,2TB,4TBと8TB M1 Max:1TB,2TB,4TBと8TB |
画面解像度 | 3,024 x 1,964ピクセル(254ppi) | 3,456 x 2,234ピクセル(254ppi) |
カメラ | 1080p FaceTime HDカメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
液晶種類 | ミニLEDテクノロジー Liquid Retina XDR 最大120Hz | ミニLEDテクノロジー Liquid Retina XDR 最大120Hz |
充電と拡張性 | Thunderbolt 4(USB-C)ポートx3つ HDMIポート SDXCカードスロット 3.5mmヘッドフォンジャック MagSafe 3ポート | Thunderbolt 4(USB-C)ポートx3つ HDMIポート SDXCカードスロット 3.5mmヘッドフォンジャック MagSafe 3ポート |
サイズ | 31.26㎝x 22.12㎝x 1.55㎝ | 35.57㎝x 24.81㎝x 1.68㎝ |
重量 | 1.6kg | M1 Pro:2.1kg M1 Max:2.2kg |
バッテリー | 70Wh | 100Wh |
電源 | 67W USB-C(8コアCPUに付属) 96W USB-C(全チップに付属) USB-C MagSafe 3ケーブル | 140W USB-C(全チップに付属) USB-C MagSafe 3ケーブル |
価格(税込) | 239,800円~ | 299,800円~ |